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東京オートサロン

東京オートサロン

東京オートサロンとは、1983年にチューニングカー誌「OPTION」の初代編集長が、カスタムカーを世に広めるべく「東京エキサイティングカーショー」としてスタートしたイベントだ。
1987年の第5回から「東京オートサロン」に改称しチューニングカーの祭典と呼ばれるモーターショーとして現在に至る。
会場も晴海から有明、幕張メッセと場所をかえ、規模も拡大。
日本で開催される3台カスタムショーの中でも最大規模で、世界3台カスタムカーショートも呼ばれている。

コンセプトはチューニングカーのイメージ向上

1983年当時はチューニングカーブームの初期にあたる。
渋谷や青山通りなどで自慢のクルマを見せ合ったり、非合法のレースを行うようになった時代だ。
流れを受けて、クルマのチューニングを扱う自動車誌が増加。雑誌での露出を求めて、全国各地でエンジンのチューニングだけではなく、見た目の派手さを求める風潮が広がっていった。
多くのチューニングカーは違法だったため、警察とにらみ合いが続いたものだ。
こうした中、チューニングカーの市民権を勝ち取るというコンセプトから始まったのが東京エキサイティングカーショーである。

規制緩和により市民権を獲得

1990年以降、イベント自体がメージャーになっていき関与を避けていた自動車メーカーも参加するようになった。
それは、1995年の道路運送車両法の規制緩和によるもの。
自動車部品や用品を取り付けるうえの法規制が緩やかになり、保安基準に抵触しない一定範囲で届け出が不要になったのだ。
これ以降、自動車メーカーもカスタムパーツやコンプリートカーの製作に積極的になった。
この年の東京オートサロンで日産スカイラインGT-R(R33)の新車発表が行われる。以降、東京オートサロンでスポーツモデルの新車発表に使われるようになっていく。

チューニングからカスタムへ

2000年代以降はチューニングよりもカスタムする出店が増えてきた。国内の自動車メーカーが出展するようになり、大手パーツメーカーの参加も増えている。
さらに2010年代以降は海外メーカーの出展も増え、英語や中国語を喋れるスタッフが配置されるようになった。