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上海モーターショー

上海モーターショーの歴史や概要

上海モーターショーは、1985年から行われているモーターショー。
正式名称は「上海国際汽車工業展覧会」。隔年で北京モーターショーと交互に開催されている。
中国のみならず、今では世界中から注目を集める、大規模なモーターショーのひとつ。
2021年4月には、19回目が開催された。

上海モーターショーの特徴

上海モーターショーは規模がとても大きいことで知られ、毎回1000社を超えるメーカーの出展が行われている。
フォードやヒュンダイ、MGなど、既に日本市場からは撤退してしまった、メーカー各社も、上海モーターショーでは、新型車を毎回のように発表している。

また、東京モーターショーでは久しくお目にかかっていない、フェラーリやロールスロイス、ランボルギーニ、アルファロメオなどヨーロッパ勢もすべて出展。

上海モーターショーの会場

上海モーターショーが開催される会場は上海国家会展中心(国家エキシビション・コンベンションセンター)。
上海の空港のひとつである虹橋空港と上海虹橋駅に近い場所にある。
世界で2番目と言われている広い会場で、面積は約36万平方メートル。
東京ビックサイトと比べると9倍以上の広さを有している。

上海モーターショー2021の特徴

上海モーターショー2021のテーマは「変化を抱きしめる(受け入れる)」だった。
時代の変化によって、車両のスマート化、電動化が加速している。

特に電動化は、中国では政府が大規模な補助金政策を打ち出しており、電池メーカーやEVメーカーに投資することも奨励されている。
各メーカーが力を入れた販売戦略もあって、2020年はコロナ禍だったのにもかかわらず、EV・PHV市場は年間130万台以上の規模となっている。

上海モーターショー2021では、電動化によって、IT企業の躍進や、小型EV社の台頭が目立っていた。
ファーエイが北京汽車との合弁ブランドARC FOX、アリババと上海汽車との合弁の智己汽車はそれぞれ新車を発表した。

中国各社も電気自動車を押し出していた。
人気がある小型EVを積極的に押し出していた上汽通用五菱、長城汽車では、かわいらしいフォルムの小型EVが目を引き、家族連れなどの注目を集めていた。

一方、中国ではSUVなどの大型車両も、デザインと実用性から人気がとても高いことで知られている。
そのためSUVがメインの展示ブースも多く、また、引き続きガソリン車、ハイブリッド車の展示も行われていた。
日本メーカーは、トヨタが新型EVを発表。海外メーカーでは、フォルクスワーゲンも新型EV6車種を公開した。

日本のモーターショーとの違い

中国のモーターショーは、国際的に情報を発信することだけではなく、中国国内ユーザーや企業に向けて、新車やパーツを販売するための展示会という側面もある。
会場には車を購入する客とみられる人も多く、各社では新車の販売会や、特別な席を設けて商談をすることメインとなっているブースも見られることが特徴とも言える。