国際モーターショー(IAA)
国際モーターショーとは
国際モーターショー(IAA)は、ドイツにおいて奇数の年に開催されている、2年に1度開催されるモーターショー。
世界最大とも言われていて、100年以上の歴史を有している。
乗用車ショーと、商用車ショーとあり、よく知られているのは乗用車ショー。2019年までに開催されいた都市から、フランクフルトモーターショーとも呼ばれていた。
主催者は、ドイツ自動車工業会(VDA)。
2021年より会場と名称が変更
2021年9月の国際モーターショーは、フランクフルトからミュンヘンに開催の場所が変更となった。
EUでは脱炭素・カーボンニュートラルの政策が積極的にすすめられていて、車両の電動も急ピッチで進められている。
これまでの製造することがメインとなるモーターショーから進化して、今後到来するマイクロモビリティ社会や、社会問題などをふまえて、モビリティ全般のショー「IAAモビリティ」として、新たなスタートをきることになった。
2021年のIAAの開催状況
今回は32カ国から744社による参加があった。スタートアップ企業も78社が出展。
同時開催として、ミュンヘン見本市会場(Messe Muenchen)もおこなわれた。
車両の専門家だけではなく、一般市民にも参加してもらうことを目的とし、ミュンヘン市のメインとなる会場だけでなく、ミュンヘン市街地に、展示会場が設けられ、イベントも開催。
メイン会場から中心地まで、約12kmの道のりは「Blue Lane Road」と名づけられ、255台もの電気自動車・燃料電池車に実際に試乗できるイベントには、7000以上の人が予約をした。
開催日の9月7日には、メルケル首相がオープニングスピーチを行い、一般市民も議論に参加することの意義を強調した。
モビリティを意識した会場では、乗用車だけではなく、電動アシスト自転車、自転車、ドローンといった、マイクロモビリティモを意識した、幅広い展示が行われた。
地元ドイツの大手、BMW、メルセデス・ベンツ、アウディ、ポルシェ、フォルクスワーゲンをはじめとして、ボッシュ、シェフラーなどもEV車、関連技術の出展を行った。
どのメーカーもこぞって、EVを押し出した展示を行っていた。
アメリカと中国は12社で、日本からの出展は行われなかった。
中国はWEYをはじめとして、ドイツ、EUを意識したハイブリット車を展示。
コロナ禍でのEU初開催
今回は、コロナ禍中において、EUでは初めての大きな対面モーターショーとしても注目を集めた。対面だけではなく、オンラインも併せたハイブリット開催となった。
会場の入場時には、マスク着用はもちろんのこと、ワクチンの接種証明書や陰性証明書の提示が必要など、厳格な感染拡大防止措置がとられていた。
次の「IAAモビリティ」は2023年9月に同じくミュンヘンで開催される予定。