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北京モーターショー

北京モーターショーの概要

北京モーターショーは、中国の首都である北京で開催される、大規模なモーターショー。1990年から上海と交互に、2年に1度開催されている。
いわば世界各国の自動車メーカー、部品メーカーによる見本市で、毎回1000社を超える出展があることから、世界から注目されるモーターショーのひとつ。

北京モーターショーの特色

中国の自動車販売台数は、今ではアメリカの市場をはるかに超え、2009年より製造台数、販売台数ともに1位で、世界でもトップの市場となっている。
そのため、世界中の自動車メーカー各社は、中国国内での販路拡大を視野にいれ、毎回力を入れた出展を行っている。

日本をはじめ、ヨーロッパ、アメリカなどの主たるメーカーはすべて出展し、中国国内の自動車メーカーの出展も毎回注目されている。

会場の広さや規模

会場の中国国際展覧センター(通称:国展、順義新国展)は、約28万平方メートルもの展示エリアを有しているコンベンションセンターで、東京モーターショーの倍以上もある。
北京市の北東部にある順義区の、空港城と呼ばれるビジネスエリアに位置していて、ホテルやショッピングビルなどもある。

首都国際空港からは1.5キロという至近距離にあって、首都高速や主要道路もすぐそばを通っている。
地下鉄15号線の国展駅からは徒歩で行ける、というアクセスの良さも特徴。
毎回、モーターショーが開催される期間は、近隣の道路が大渋滞することでも知られている。

2020北京モーターショー

2020年の北京モーターショーは、新型コロナウイルスの感染拡大によって、5ヶ月延期されて、9月に開催された。
規模は一部縮小されて、例年よりも少なめの780台の車の展示がおこなわれたが、2020年においては世界で唯一開催された大規模なモーターショーとなった。

テーマは「智領未来(未来に向けたスマート・ビークル)」だった。
各社とも、脱炭素社会やビッグデータを活用した自動運転技術など、スマートモビリディを意識した展示を大々的に行っていた。

会場では新型コロナウイルス対策が徹底されていた。
マスク着用、検温はもちろんのこと、入場は身分証による完全予約制となり、午前と午後に時間を分けて、入場数を制限。
入場者は専用アプリのインストールも義務付けられた。

日本からは日産自動車が、新型のEV車を中国で初となる出展を行い、ホンダは、世界で初公開となるEVのコンセプトカーを発表した。
トヨタ自動車はHV車に加え、自動運転による交通システム、燃料電池車なども展示し、注目を集めていた。
海外からは、ドイツのフォルクスワーゲン、アメリカのフォードなど、EV車をアピールした。

台頭する中国自動車メーカー勢

成長著しいのが、開催国である中国の自動車メーカーによる新しいブランド。
北京汽車集団は「BEIJING」、「ARCFOX」の2つの新ブランド、東風汽車集団は高級車の新ブランド「VOYAH」などが登場。EV車やPHV車、自動運転車などのコンセプトカーを公開した。

自動車メーカー以外にも、ファーウェイが自動運転技術、車載ディスプレーに関する製品を展示が行われていた。