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食も楽しもう「グルメキングダム」

食の祭典としての東京モーターショー

「第45回東京モーターショー2017」(2017年11月、東京ビッグサイト)は、ただの自動車展示会にとどまらない食の祭典とも言うべき内容のショーだった。
その魅力について紹介しよう。

このときのショーでは、世界中の企業や団体が乗用車や商用車、バイク、車体やパーツなどを多数出展している。
さらに、将来のモビリティ社会を体験できるインタラクティブ展示やVR展示などの参加型プログラムも用意されていた。
ただ、このときのショーは自動車の最新技術や未来の社会を体験するだけが楽しみではなかった。

それが、「グルメキングダム2017」と題した食に関心が高い来場者にとって見逃せないイベントだ。
このイベントは、東京モーターショーと食で日本を元気にしようというスローガンで結成されたユニットとの共同企画である。
このコラボレーションはこのときですでに3回目であり、東京モーターショーのもう一つの顔として、すでに食の祭典としての地位を確立していたのだ。

グルメキングダム2017では、来場者は最新の自動車技術や将来のモビリティを体験するだけでなく、日本各地から選りすぐりの食事を楽しむことができる。
こうした食のイベントが東京モーターショーの一環として取り入れられていることは、自動車愛好家だけでなくグルメファンにとっても魅力的なポイントであり、モーターショーの多様な楽しみ方を提案している。

グルメキングダム2017の独自の仕掛け

グルメキングダム2017では、独自の仕掛けがいくつか展開された。
まず、東京モーターショーとの調和を重視し、食に関しても「次世代」をコンセプトにしていた。
単に人気のある飲食店を集めるだけでなく、将来的に注目されるであろう新しい店舗を意図的に誘致したのが特徴だ。

また、新規参加店舗の導入も特筆すべき仕掛けと言えるだろう。
通常この種のイベントは繰り返し見かける飲食店ばかりというイメージがあるが、グルメキングダムではこれまで同様のイベントに参加していない新しい店舗が登場し、来場者に新鮮な体験を提供していた。

さらに、イベント専用メニューの提供も重要な仕掛けである。
参加した飲食店はこのイベントでのみ提供する特別メニューを用意して、来場者に提供していたわけだ。
来場者にとってはよそでは味わうことのできない独特の食体験を楽しむことができるし、飲食店にとっても自店の料理の創造性を披露し、新しい顧客層を引きつける貴重な機会となったことだろう。

これらの仕掛けは、来場者に対して多様な味覚を楽しむ機会とともに、より幅広い食の体験を提供することに寄与した。
東京モーターショーの新たな魅力として機能したと言ってよいだろう。